
から~すぅぅナゼ鳴くのぉ~??

埼京ホームの上原です。こんにちは
「階段の踊り場にカラスが群がっている」
さいたま市南区辻にあるアパートの入居者から一報を受けた。
どうやらカラスの子供が怪我をして動けなくなっているらしい。
そして、そこに親ガラスが取り巻いている様子なのであるの巻。
経験ない知識ない私上原は、ナイナイ尽くしでも考える、考える。考えても分かんな~い(´;ω;`)ウゥゥ
谷さんから『“鳥獣保護法”があるよ』との指摘をズバリ!
(さすが谷さん頼りになる先輩だ)
鳥獣保護法:鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律で、生きたカラスは捕獲・殺傷出来ない。
川口さんがサラリと区役所に問い合わせてくれている!?
(強面だけどケッコウ優しい先輩だ)
やはり生きているうちは役所の方々も動けないし、ましてや民間の敷地だから余計になんともしがたいという。ハクビシンが連れ去ってくれるのを待つことくらいしか対処法はないと伺った。
ハクビシンを呼んでこようかな??
(いや待てよ…入社二ヶ月目の上原には、ハクビシンに声をかけるなんて、そんなおこがましいことは許されるわけもない!)
という事で、注意喚起の貼り紙で様子を見ることになった。
ウエハラいきます!!
ウエハラ現場に到ちゃーくぅぅぅぅぅぅぅっううう!???
群がる群がる黒い集団!!いや普通に怖いっしょ!!
階段には確かに怪我をしたカラスがいるではないか。子ガラスと聞いていたが、ラグビーボールくらいか?まぁまぁな大きさをしている。周りを見渡すといくつもの黒い影が。遠くまで響き渡る鳴き声、バサバサと鋭い羽音、私を睨む強い眼光、黒光りする親ガラスたちである。
『私たちの可愛い子に何かしたらタダじゃ済まないからね!!』
と言わんばかりの威嚇だ。さぞ入居者は怖かっただろう。
(ワタクシ上原もめっちゃ怖いです!!)
貼り紙を貼るため階段を一段上がると、子ガラスは階段を一段上った。怪我をしていて飛べない様子であるが、歩くことや階段の上り下りは出来ることが確認できた。
上原は閃いた!
うまく誘導すれば逃がすことができるのでは?…早速トライ。
子ガラスを追いかけ、一段一段階段を上らせる。近づくたびに私から一メートルもないくらいの距離で親ガラスが睨み、大声で威嚇してくる。これがかなり迫力あって本当に怖いのだが、そんなことを言っている場合ではない!
ゆっくりと、ゆっくりと、子ガラスに近づき、端まで追い詰めたところで、子ガラスと入れ替わる。またゆっくりと後ろから追いかけ、子ガラスが一段階段を下る。私も追いかけて一段下る。子ガラスはまた一段、一段下っていく。
階段の中腹まで来たであろうか、子ガラスは動きを止め、私を見る。子ガラスを少々怖がらせてしまったようだ。親ガラスの鳴き声が大きくなり、私の鼓動も速まる。しかし少し経つとまた、下り始めた。どうやら私が危害を加えないと分かったらしい。最後の数段はまるで鬼ごっこ遊びのような感覚で下っていたように感じる。
そして無事に子ガラスは階段を下りきり、道路に到達することができた。飛ぶための十分なスペースが生まれたからであろうか。怪我をしていたはずだが、数分もすると親ガラスと共にどこかへ飛び去って行った。
以下、階段を下りきった直後のカラス達の様子。