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2025年テーマ『脱皮』Ⅲ

2010年公益社団法人埼玉中央青年会議所(さいたま市・上尾市・伊奈町の二市一町を活動エリアとする単会)に入会。アカデミー生として同期約20名ばかりが先ずはこの年の12月で一生の仲間となった。翌2011年に現在の松岡電気工業株式会社の松岡貴幸社長が委員長を務める、郷土愛醸成委員会に同期の山岸秀和・北康信・私里中が配属された。おかげで3人とは特に経営談義に花が咲き、仕事が終わってから事務局に集まり委員会を開催し、委員会事業や例会のことはもとより、将来を担う子供たちのこと、明るい豊かな社会の実現のこと、会社や働く社員たちのこと、家族のこと、沢山語り合ったものだ。後に、北君とはこの郷土愛醸成というキーワードが私たち二人の礎となる。

2012年北君が理事に任命され委員長となる。私はその右腕となる筆頭副委員長を担うこととなった。当初、池井戸潤さん書いた小説“下町ロケット”を題材にしようとしたときに、北君から『この本を読んだコラムニストが「この物語はつまりは“あなたの会社は何をしている会社なんですか?”と問うているものだ」と示しているんだ。宗ちゃん(私)の会社は何をしている会社なんだい?』と…。はて?お部屋の仲介をしている…。家を買いたい人と売りたい人を繋げている…。マンションや駐車場の管理をしている…。分譲住宅をつくっている…。と、それは手段であって目的ではないよね?じゃあ、僕らは何をしている会社を経営しているんだい?

その後、数々の署名な経営者たちがバイブルにしていると言うジェームズ・コリンズ著の“ビジョナリーカンパニー”を伏線状にして三つの講演例会を運営することになる。その最終例会でNHKやアサヒビールなどの重責を担われた福地茂雄さんとの講演会では北君が対談をしている。その打合せがてら浅草の泡ののかっているビルの最上階に二人で訪れた際、恐れ多くも30代の若造の私から以下のような質問をした。『理念とは変わっても良いものなのでしょうか?』と。すると艶やかで快活な爺さんが、『変わっていくものは理念ではなくて実行催促だよ。理念とは普遍的なものだからね』と。この言葉も二人の心に深く突き刺さるものでした。

北委員長と一緒にビジョナリーカンパニーや会社経営について、また理念について勉強するようになり、この年から新卒採用を始めることとなった。当初、新卒といったら高校生と考えた私は、高校を回って当社の事業説明をしたりハローワークに掛け合ったりと人材採用に力を入れ始めた。企業の成長は人の成長と共にあると考え、時間も手間もお金も相当かかることを覚悟の上で始めたものだが、何度もトライ&エラーを繰り返し、その都度凹みくじけ又学び挑戦していくこととなる。最初の高校卒2人は10月には二人とも辞めてしまったため惨敗。翌年大卒者が男女一人ずつ入社したが、二人とも1年で退職してしまった。

当時社員4名・役員2名と私で計7名だった。営業やりながら事務仕事も広告作成も現場仕事もJCも一生懸命やっていおりましたが、人材採用は中々骨の折れる仕事でした。採用活動どころか、内定を出した後のフォローから、入社してから現場に出すまでの研修や、現場に出したあとのケアまでみていくのだ。それでも一年経つと後輩が入り、先輩が後輩に仕事を教えられるようになると、少しずつ変化が表れてきて、こちらも徐々に徐々に定着していくのです。いつでも戻ってこられる産休育休制度をつくっていたが、今年ようやく喜多村女子が育休から復活した。正直にとても嬉しい。そして現在新卒上がりの者が4名活躍している(内一人は育休中)。

明日へと続く…