朝飯前
北君から頂いた埼玉の推奨土産品“採果の宝石”
最近読んだ本により目からウロコであった。外山滋比古著書『思考の整理学』があるが、朝飯前というタイトルで、人間はいつからこんなに夜行性をつよめたのであろうか…と始める一説
夜考えることと、朝考えることとは、同じ人間でも、かなり違っているのではないか、ということを何年か前に気づいた。朝の考えは夜の考えとはなぜ同じではないのか。考えてみると、おもしろい問題である。夜寝る前に書いた手紙を、朝、目を覚ましてから読み返してみると、どうしてこんなことを書いてしまたのか、とわれながら不思議である。
うまくいかなかった仕事があるとき、今日できることを明日に延ばすのはよくない、と思いつつも明日の朝にすることにしたとき、意外とすんなりできてしまったりすることもあるものだ。加えて、日中は普通に話ができる人でも、夜になると途端に感情的になったりする人も身近にいる。朝と夜とでは同じ人間でありながら、人が違うことを思い知らされる人も少なくないはずだ。
“朝飯前”という言葉は、朝飯前に事を行えばさっさと片付くという、朝の頭はそれだけ能率がいいということだと解説している。
ものを考えるのに時間を選ぶことはないが、ものを食べたあとがよろしくないことは周知の事実。であるならば、寝て疲れをとったあと、腹になにも入っていない、朝のうちが最高の時間であることは容易に理解される。いかにして「朝飯前の時間を長くするか」なのだ。