さいたま市南区隠れた手打ち蕎麦の名店“松月庵”のきつね蕎麦が変わった話…年末のご挨拶で北へ北へ
お揚げさんが変わった話
11月24日(日)埼京ホーム事務所のはす向かいにある手打ち蕎麦ゆたか松月庵は、さいたま市南区武蔵浦和地区の隠れた名店と勝手に銘打っているところだ。別名“里中食堂”ともいう。休みの日以外ほぼ毎日通うそば処だ。三度の飯より蕎麦が好きというわけではない…。とにかく早くて助かるし、そばをすすったあとの蕎麦湯で落ち着く感じも好きだし、たぶんそれなりの栄養もあるし、毎日食べても飽きない日本が世界に誇る食文化だ。先代がそばを提供している頃は、ロクヨンかナナサンであった。今とは異なり、出前をしていたから、少し時間が経ってもそれなりに食べられるように蕎麦粉が少なかったのだと思われる。代が変わって息子ゆたかさんになってから、そば粉にこだわり手打ちに代わり、毎朝そばをうつ姿が垣間見れる。
そんな松月庵をこよなく愛する私が唯一不満をもっていたのが、きつね蕎麦だ。いつもは厚みのある豆腐のおあげさん。それはそれなりに美味いのだが、ジュワ~と染み出る甘い含みだし効いている大判のフワッとしたお揚げさんが好きである。いつか夜の席でそんな話をしてしまったのだが、ついにこの日念願のお揚げさんに変身していたわけである。なんと柔軟な若大将!まだ甘みが足りない感は否めないものの、きつね蕎麦が名物のなるくらい更なる高みを目指して邁進していただきたい。と勝手に盛り上がる11月最後の日曜日であった…
そして本日、年末のご挨拶と称して北へ北へ…。現在の埼京ホームは半径2~3㎞に商圏を絞って営業活動しているところだが、20年近く前まで北は鴻巣、南は都境まで広く営業していたものだ。そのため、毎年この時期になるとカレンダーを沢山積んで桶川近くまで走るのである。先代からお世話になっている東さんを筆頭に、北本・上尾・大宮あたりを南下しながら、まだ11月ながらご挨拶して回ってきた。昨日が祝日の土曜日であったこともあり皆さん自宅でゆっくりしていた模様。久しぶりに会う懐かしいお客様とのひと時の会話が当時を思い出させ、初心にかえるきっかけを与えてくださったところ。道中はこれまでの歴史、会社のこと、社員のこと、家族のことを思い浮かべながら、なぜか時折快晴の空を眺めて涙腺が緩むのであった…明日へと続く