日本国土の22%が所有者不明
事務所3階から眺めた武蔵浦和のとある風景
旧中山道を北上していくと大宮にたどり着く前、吉敷町の交差点を超えたあたりにボロボロになった一軒家が道路にはみ出している。所有者不明土地の問題がクローズアップされるようになってから度々話題上る名所だ。既にフェンスで囲まれていて通行人に害が及ばないようにはなっているが、お化け屋敷のごとく吹けば飛ぶような状態。法務省が2年に及ぶ検討を重ねてきた『所有者不明土地関連法案』が4月成立した。正に日本の国土の2割以上を占める不明土地等の解消につながるものと期待されている。
私たちが主軸を置く県南地域では、土地の単価が高く不明な土地が存在すること自体珍しいし、実務で登記をしないことがないので些か現実味を帯びてこないのだが、不動産の登記は現在任意である。これが義務化され、違反すれば罰則も課されることになるし、住所変更した場合も同様に義務化ということだ。所有者(共有者)が不明でも土地の利用ができるようになるなど、かなり機動的な改正となった。
中古住宅取引の円滑化にも更なるテコ入れが行われてきているから、今後の不動産取引の活性化に期待したい。明日へと続く…。