結婚おめでとう!齊藤改め喜多村君
数年前に新卒で入社した齊藤君が結婚いたしました。誠におめでとうございます!ご両親もさぞかしお喜びになられたことでしょう。昨日の朝礼にて専務より報告あり、本人の希望により齊藤から喜多村に改められることとなりました。『喜び多き』とは何とありがたい姓でありましょうか。引き続き仕事にも精を出し、自らの人生をより豊かにしていって欲しいものです。
さて、男女別姓が叫ばれる昨今にありながらも、『結婚したら男の人の姓になる』と当然に考える方も少なからず、色々な考え方があって当然の世の中で私が議論するべき問題でもないのだが、最高裁まで発展した問題に少なからず興味を抱くのだ。と言うのも、わが社ではこれまで、結婚によって姓が変わった者でも、旧姓のままで仕事に従事していたからに他ならない。
私たち夫婦はというと、家族皆が同じ会社に属するようになって、父が現役であった頃は里中が四人になってしまう。そうすると流石に外部からの識別が難しく、妻は旧姓で15年以上仕事に従事してきた次第だ。そういうわけで、急に呼び名が変わるというのが何だかこそばゆいというか、違和感が多少ともあるというのが正直なところ。どちらにせよ私の社員に対する愛情に変わりはありません。
夫婦別姓を強制するのは違憲ではないか、という訴えで2015年の暮れに判決が出た当時の注目された話題。15人の裁判官の内違憲の判決をしたのは5人。残りは合憲ということで、『夫婦同姓はそのまま』ということになった。因みに15人の裁判官の内女性は3人、いずれも違憲の判決だったらしい。勿論女性が皆夫婦別姓論者ではないのだが、いかんせん男女差がありすぎると言えよう。
昨年、同姓で婚姻届けを出すよう求める戸籍法上の規定を含め、改めて憲法判断を求められる裁判が起こされている模様。今後の動向が注目される問題だ。どのような事態になろうとも、お互いで幸せな家庭を築き、より豊かな暮らしができれば、それに越したことはない。結婚出産などの人生の一大イベントは大いに結構。でも、人生には必ず自らを輝かせる舞台が必要で、仕事はとても大切だ。キャリアは捨てずに育みながら幸せになって欲しい。明日へと続く…。
オススメ著書『男尊女子』(著者:酒井順子) “女性差別の半分は男尊女子がつくっている”。“男尊女卑”の半分は女性の側にもあることを面白い視点で示す20章で構成されているエッセイだ。