傾聴
滋賀県にいた。三か月に一度の定期検診で訪れる滋賀医科大学病院。発症当時からすると格段によくなり、すっかり健常者の仲間入りを果たしている。今ではトレーニングにテニススクールと激しい運動にも耐えられるようになった。思いがけず病にかかり健康を損なうことがあるのも人生なのだが、今では五体満足に動く身体があることに、様々な場面で感謝を忘れない。共に健やかなる状態を保ち、より豊かな人生を歩めるように努めたいものだ。
仕事を通じて人間力を高め、明るい豊かなまちづくりに貢献できる人づくりにより、健やかなる心を育み、より豊かな生活が送れるように健康な身体で毎日を活き活きと過ごす。そんな組織づくりを意識してこの武蔵浦和の会社を経営してきた。とは言うものの、つい先日ひとつの福利厚生を打ち切りにした。東洋整体術カイロプラティックの法人会員だ。元々私が通っていた王子整体療術センターは、ひそやかに○○○やモデルさんたちも足しげく通う整体師を教育・育成する整体の学校でもある。この病に打ち勝つ身体の土台を築く大きな手助けをしていただいたものなのだ。
自ら体感した良いものを社員たちにも享受させてあげたい。その思いで私が受けてきた施術を格安で利用できるように、通常一人3万円かかる年間会員券を会社の福利厚生費とし、一度の施術に係る料金も一部負担することで、社員一人が負うお金の負担を極力軽くした。しかし、意外にも利用する者が少ない。特に本来利用してほしい人が利用しなかった。結局3年で打ち切りとなってしまった。
自分ではとても良い制度だと思っていたのだが、よくよく聞いてみると「休みの日に利用するには遠いので半日つぶれる」(東京都北区王子)とか「必要性を感じない」とか「面倒くさい」などと言うものであった。最初からうまくいくものではないにしても、社員たちの健康を保つには理屈ではなく、真摯に利用する者たちの声に耳を傾けねばならぬことを実感した次第である。
滋賀を離れる前に訪れた老舗近江牛専門店“松喜屋”で近江牛の鉄板ステーキランチに舌鼓をうった。本文には全く関係が無い。