管理物件入居率(12月末)

98.99%

ホーム 社長BLOG 2025年テーマ『脱皮』Ⅴ

2025年テーマ『脱皮』Ⅴ

終わりなき旅

私が社員に求めるレベルは高いかもしれない。若しくは固いかもしれない。普通の会社では優秀とされる仕事ぶりや人間性でも満足することが出来ない人という指摘もある。それらを自覚しているからこそ、何をして欲しいのか、何をしてはいけないのかを、企業理念とビジョン(ありたい姿)・行動指針・私たちの挑戦とお客様に対する姿勢やビジネスパートナーとの関係性など、簡潔に記載している。一時期は朝礼などで唱和していたが、やらされてる感が半端なかったし、何も浸透しない。これらは一体何が原因なのか?

『社長は社員の気持ちを考えていない』なら「自分でやってみろ!」と言いたくなる。しかし、少し落ち着くと叱ってくれるスタッフが身近にいることに感謝すらする。社員の幸せを第一優先に考えてきているから、売り上げを伸ばして生活を豊かにしてあがたいと考えてきた。しかし、「利益=お金」と考えていると、付け焼き場の対策しかできない。

問題の根本(種)は目に見えないところにある。だから経営計画書にある基本コンピテンシーが実践されていないと考えるのは確かなことだ。それでも、できる出来ないが存在しない、役割や等級に関わらず実践すべき思考や行動を示しているので、種が何であろうと安定して行えるようにしなければならない。問題の種とは別次元の話なのだ。

年間2,000本安打を何年も記録し続けたイチロー選手しかり大谷選手しかり、どんなに優れた能力があろうとも雇ってくれる野球チームが無かったら活躍できる場はできない。チームが勝てるように協力したり、自らの力を如何なく発揮できるように日々練習やメンテナンスをしたり、いち選手はチームに貢献することで評価される立場である。そのチームの指揮に従いやるべきことをやらなければならない。

さて、その種の話だが、人材に関する多くの問題は『従業員と経営者の関係性』に起因するものだ。これまで給与制度や福利厚生面で従業員を大切にすることに重きをおいてきたが、それは主に「やりがい」である。いまわが社に欠けているのは働く従業員が心を満たすこと、つまりは個性を尊重することやそれぞれの強みを伸ばすこと、本人のやりたい仕事ができること、仲間と高め合えることなどであり「いきがい」そのものである。その人がその人らしく働いて、持ち味を活かして輝けると良い。そういう関係性を従業員と結ぶことが出来れば、良き方へ向かっていくことと確信している。

気づいていながらできない理由があるから私も苦しいところだ。先代のように実際にぶっ倒れることはないが、所謂ストレスという一括りとなって得体の知れない病として身体に変調を来している昨今だ。「おわ~りな~きた~び」ミスチルの終わりなき旅の一説。本来は自分探しの旅のフレーズなのだが、私の場合は出口の見えないトンネルを走っているような、正に終わりの見えない戦いをしてきた。だが間もなく脱する。うむ、その『脱皮』である。

今年はこれまでの計画とは一線を画すものにしたい。初めて経営計画書を作ったのはかれこれ28期だからもう10年も前。当初はホテルの一室を借りて褒賞を行った後、発表会を行い、懇親会として食事会などをしていた。あの頃は(いや今もかもしれない)、経営計画の発表が一体何なのか理解しがたい宇宙語だったのではないだろうか。それでも走り続けやり方や形を変えながら、少しずつブラッシュアップして現在に至る。数字と睨めっこして色々と勉強して、皆が休んでいる間中ずっと経営計画書をつくっているのだが、たまに皆のそれを見るととっても綺麗で折り目もついていない。作っただけではダメで運用しなければ意味がない。でも中々できないのが実情なのだ。

えいや~~~!と突っ走って来たけど、ふと後ろを振り向いたら誰もついてきていなかった…。な状態かも…。明日へと続く…