読書感想会vol01
北九州一泊旅において読破した上下2巻
11月28日(木)2020年入社が決まっている新卒との一ヵ月ぶりの再会。此度はお互い(私と新卒者)に課した宿題を披露する面談…それは、読書感想を語り合うランチミーティングだ。今回選んだ作品は宮部みゆき著“孤宿の人”。上下2巻とボリュームあるかと思ってはいたものの、業務や事業や不動産部会の例会出席やらなんやら(全て言い訳)に引っ張られて面談まで後3日というところでついにお尻に火が付いた私である。北九州への道すがら開いた1ページ目からどんどん読み進めていくと、アッと言う間に宮部みゆきワールドにハマってしまった。
物語の情景が鮮明になる文字の描写、様々な登場人物が自らの視点と思考で語られる物語の進行手法、主人公ほうの純粋無垢な心と葛藤など大きな感動を得た作品であった。何といっても宮部みゆき氏の文章は美しい。小説は、物語に登場する架空の人物と自らを重ね合わせ、その世界にどっぷりと浸り、自らが体験するがごとく全く異なる世界を生きることにある。私はこれを脳の栄養と考えているが、時に主人公が涙する場面では、私も心を重ねて涙…心も洗われた次第である。明日へと続く。
次回は司馬遼太郎著の作品とした