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現場にて

施工を確認する松野大工

床を貼ってからまじきる、まじきってから床を貼るのか…などと現場で話をしていると、アッという間に時間が経ってしまう。思えば造成のこと建築のこと、施工のことなどは机上で学ぶよりも現場で覚えた。更地の状態から毎日足しげく通ううちに、現場の職人さんとも仲良くなり、色々と教えてもらったものだ。自分で施工はできないが、職人さんが何を言っているのかは分かるものだし、不都合なことなども何となく分かるものだ。

『人から教えてもらったことなど覚えちゃいない』

当事者となり『何とかしなくては…』と焦り危機を感じ、初めて我がこととして捉えて身につくものだと思う。机上での学びも勿論必要なのだが、現場での経験とリンクしなくては何も役に立たないのだ。

今、正に建築が始まった大谷口の13号棟の写真はまだない。この場面から立ち会えば、木造建築のことが手に取るように分かるように、と思う今日この頃である。