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日本不動産部会2020京都会議

日本不動産部会第45代会長井川陽介君の挨拶から始まった京都会議

1月17日(金)日本各地から不動産業を生業とする中小企業の代表者たちが年頭所に顔を合わせる京都会議。2020年度45代目の会長は福岡不動産クラブ井川君だ。大きな体に似合わず心優しく若干やんちゃな不動産管理を中心とする福岡の地元業者の代表だ。埼玉ブロックからは南浦和の中村賢司君(有限会社愛興商事代表取締役)が埼玉不動産クラブ第28代会長として就任したが、私は昨年に続き日本不動産部会担当として、本年も日本不動産部会常任委員の役を仰せつかったところだ。

この日は朝から常任委員会、歴代部会長会議、総会、講師講演例会、近況報告会と長丁場に渡る会議となる。例会では、「AIと不動産業界の未来」と題した、麗澤大学客員准教授大東建託賃貸未来研究所の所長宗健氏の講演。AIの登場でオズボーン氏が唱えた「AIで仕事がなくなる」論は散々叩かれ、実際にはAIによって無くなるのは仕事そのものではなく、仕事のパーツだという。そうとなれば人間は何にAIを使いビジネスを展開していくか?ということになる。

日本の学力は大学卒が高卒並みの学力というのが世界から見えた日本の実情だとか、人口減少があたかも住宅市場を縮小させるかのような報じられかただが、影響があるのは世帯数の減少であることとか、そもそも世帯数は減少していない等など。持ち家率は低くなる一方で結婚しない人が多くなっていることは事実…。人口の主流は4~50代となり、既に新しいモノに価値が見いだせなくなり、安いモノが良いという世界観でも無くなっているのが現状云々。

世の中フェイクニュースが実に多い。きちんと把握しておかなければ足元をすくわれる恐れがあるとも説かれた。例えば、空き家が社会問題として報じられているが、実際東京やその他住宅需要のある地域に空き家があふれているだろうか?調査の質と実情とはかなりの乖離があるため鵜呑みにするのではなく、地元でしっかりと根を下ろして商売をしている私たちが、一番その地域を把握しているので自信を持ってほしいとのエールをもらった次第だ。

最後に幸せについて論じられた。何故東京に行きたがるのか?東京に行けば人は幸せになれると思っているからだ。幸せの構造は①その人の性格、②家族の存在、③住まい、の三つだ。①と②はその人の持っているものなので変えようがないが、③は変えることができる。住まいと幸せ、住みここちの研究が必要とも説かれていた。「しあわせ」が全ての起点なのだ。と…。わが社の経営理念に通じる…。明日へと続く。

お昼を摂りながらの歴代部会長会議

2020年度総会

「AIと不動産業界の未来」と題した宗健さんの講演