6/1000
リフォーム工事を担当してくれたアイツー&石鍋君たちと共に全室レベル計測をはかった:さいたま市南区大谷口の中古戸建の現場から
中古住宅を買い取り手を入れて新たな魅力をつけ、付加価値を高めて再び世に送り出すリンベーション事業。中古住宅は何があるかわからないから、事前の目利きが大事なことはもちろんのこと、第三者に売却する際には安心して住んでもらえるように5年間の保証を付けている。この保証には、あんしん保証機構(現在は株式会社住宅あんしん保証)の検査が実施され、指摘事項があればそれらを是正しなければ保証を得ることはできない。
引き渡し前に追加検査をお願いしたところいくつかの指摘事項がきた。そのほとんどは簡単な補修で済むものであったが、その中に傾斜の文言。再計測を行い他の指摘と合わせて報告書を作成することになった。
レーザーレベルで計測の結果、全く問題ないレベルであったのでホッとしたところなのだが…。「6/1000」以上の場合には補修が必要とある。傾斜は、品質確保促進法に基づく「建設住宅性能表示制度・既存住宅現況検査」の 6/1000が目安となっているためだ。
ではなぜ「6/1000」なのか?
傾斜の判断基準である「6/1000以上」とは、「構造耐力上主要な部分に瑕疵が存する可能性が高い」ということを意味している。というわけで「6/1000」を超えるか否かが重要事項になるのだ。
しかし、6/1000とは…1mで6mm、洋室の長手方向が3.5mだからその距離で2cm以上とは、体感しないわけはないと思うところ。これはかなりの傾斜であって、健常な大人であれば体で体感できるレベルと考えているところ。少し考察が必要だ。