成年後見人【不動産豆知識】
2017.12.18更新
お客様からお預かりしている委任物件が立て続けに御成約となっている今日この頃。私も色々と初体験を致しました。
その中でも時間を要するであろうお取引の話。
委任を受けたのは今年の夏、「伯母のマンションを売却してくれないか」とある方から依頼を受けました。実際にその伯母様がお住まいのマンションを見学しにお伺いしました。
伯母様は認知症です。認知症の方はご自身での判断能力が欠けている為、後見人を立てないと取引ができません。
その成年後見人に弁護士さんが選任されました。後見人の登記がされるまで3ヶ月。依頼者の知人の方だったので、手続きもスムーズに。
後見人の登記がなされても、今度は成年被後見人の居住用財産の売却の為、裁判所の許可が下りないと売却できません。その売却にも後見人の登記がなされてから実際に販売活動を一定の期間経たりしないと許可が下りなかったり等々。弁護士さん、買主様のご協力もあり無事に裁判所の許可が下りました。今年中には買主様へお引き渡しができる予定です。
少子高齢化が進む昨今。弁護士の先生にお話しを聞くと後見人の案件がやはり増えてきているみたいです。
自分も高齢になって認知症となって・・・と想像するとあまり嫁さんや息子に迷惑はかけないように公正証書に自分の希望を残しておこうと思ったお取引でした。
ライター:西峯 靖彦